「勇ー!部屋でまってていい??」
「わりぃ!怜奈!今日帰って!」
「用事でもあるの?まぁしかたないね・・・。じゃぁばいばーい!」
「わりぃな!じゃーな!!」

内心は悲しかった。だけどしかたないよね・・・・。
あたしは自分の部屋にもどった。
家もとなりなら部屋も隣。

用事ってなんだろ・・・。





「ねぇねぇ勇ー?」
「ん?どうした沙羅。」

え!?あたしはビックリしすぎて声もでなかった。
隣の勇の部屋から女の人の声・・・。

「い・・・さ・・む・・・♡
・・・・ふぁんっ!あっ・・・・・♡」

ギシッ・・・ギシギシ・・・・

「沙羅・・・。かわいいよ・・・♡」

ベッドのきしむ音が聞こえた。
勇とその彼女らしき人が・・・
エッチをしているのをあたしは聞いてしまった・・・・・。

音も声もすべてが聞こえた。あたしは聞いてしまった。
隣でうれしいなんて前は思ってた。だけど今はすごくヤダった。
聞きたくなかった。
でも沙羅さんがどんな人か気になってしょうがなかった。


真夜中になると音も声も聞こえなくなった。

「じゃぁそろそろかえるねー。」
「おぅ。」

そんな話声が聞こえた。

あたしは窓から顔を出し、沙羅さんの顔を見ようとした。

すると・・・
勇と目があった・・・。


勇からの1通のメールが来た。


『聞いてたんだろ?音も声も・・・。
もぅお前とあわす顔がなくなっちまったな・・・((笑
ごめんな。さよならだな。じゃぁな・・・・・。』


そんなメールが来てた。
もう一度勇の方を見るとそこには誰もいなかった。
これがあたしたちの最後だった。