【怜奈】
あたしたちの町にやっとついた・・・。
こんどこそ・・・。タイミングをのがさないようにしなきゃっ・・・!

「もぅ真っ暗だな・・・。送ってくよ。」
「えっ・・・?いいの・・・?」
「あたりまえだ。ほらっいくぞ。」

ぎゅっ


暖かい大きな手・・・この手があたしに安心感をくれる。

あっ!!今がチャンスかな?
ふられちゃうかも・・・・・でも、伝えなきゃ前に進めないっ!!

「裕也・・・。」
「ん・・・?」
「あたしね・・・あたしねぇっ・・・・」

言いたいのにいえない言葉・・・
それは・・・『好き』。

「ごめんっ・・・・・。あのねっ・・・」
「無理していわなくていいよ・・・。」
「へっ・・・?」
「俺も・・・怜奈とおんなじ気持ちだよ。」
「ゆうやぁっ・・・・。好きだよぉっ・・・!!」

言えた・・・。
裕也もおんなじ気持ちって・・・
あたしの中にたくさんの安心感ができた。