「い、いや無理だし!てか今、恋愛する気ないからっ」


「めんどくさいから?」


俺の言葉は図星だったようで、一瞬志維の表情が固まった。


てことは、俺がダメなんじゃないんだ?

志維の性格に問題があるんじゃん。


「分かってるなら放っておいてよ。誰かのために自分を犠牲にするなんて嫌なの!」


確かに、普通の恋愛ってお互いが想い合わないと成り立たない。

相手の気持ちを考えないと続くわけがない。


でも……


「俺は志維のためなら自分を犠牲にできる。どんな理不尽なことでも、志維が俺を必要とするなら、何だってやってやる」


「……っ!?」


そこにいた誰もが目を見開いて驚いてる。

いや、もしかして引いてる…?


次はどんな冷たい反応があるのかと、思わず身構えた。

ここまできたら、もう何でもこい!