「最近ほんと丸くなったよなー」
あれから数日後、昭人が意味深に俺に訴えてきた。
「何の話?」
「バーカ。志維だよ志維!昔みたいに無駄にツンツンしなくなった」
そうか…?
相変わらず俺への態度はツンツンしてて、冷たいですけど。
「絶対恋してるって皆言ってるぜ?」
「はぁあ!?恋!?志維が!?誰にっ!!」
そんな噂は初耳で、ダサいくらいに動揺しまくる俺。
嘘だ…!
ずっと見てるけど、特に男の影はないはず…。
「知らねーよ。あくまで噂だって」
俺を見てケラケラ笑う昭人。
完全にバカにされてるし。
はぁー…。
日を重ねる毎に俺の気持ちは強くなるのに、志維はやっぱ少しも俺に興味はないのか?



