【短】尽忠男

あれから少し強引に志維を誘って、図書館へやってきた。


課題のためとはいえ、志維と二人きりっていうのはテンション上がる。


つっても、今回は千字以上書けばOKだから楽なレポートだし、早く終わってしまうだろうけど…。


ドンッ


どこから持ってきたのか、大量の資料を机に置いた志維。


「これ全部見んの?論文でも書く気?」


「う、うるさい!慶二も自分のしなよっ」


また真っ赤になってて、すげーかわいい。

恥ずかしいのかな…?


それから、パラパラと本をめくる音が聞こえて、パソコンを起動させた志維。


カチッ

……カチッ

カチッ


ん?

何このテンポの悪い音。


気になってまた志維の方に目を向けた。


「ぶっ…!」