【短】尽忠男





「志維ー!」


授業が終わって、丁度一人になった志維に声をかけた。


「な、何か用!?」


うーん…確かにちょっと様子おかしいよな。

だからって意識されてるとは限んねーし。


「明日提出のレポートやった?」


「えっ!?何かあったっけ!?」


やっぱりやってないか。

つか、覚えてもないんだ?


ははっ…俺、こういうマイペースなとこも好き。


「ほら、あのハゲの講義のレポート。俺もまだなんだけどさ、これから一緒にしない?」


「ぅえっ!?」


明らか声裏返ってるし!


……やっぱちょっとは意識されてんのかも。

真っ赤な志維もかわいい。