嘘つきな彼女


「ねぇ尚くん。久しぶりに家おいでよ」


「いいのか?」


「みんなも喜ぶよ」



会計を済ませて手を引く私に、「仕方ないな」と言いながらも着いてきてくれた。



仕方ないなんて、口ばっかりのくせに。