嘘つきな彼女


「好きな女部屋に入れて、平気でいられる奴はいねぇだろ」



……そういう理由。



「へ、平気でいてよ」



柄にもなく、赤くなってしまった。



気まずくて目を逸らす時、ニヤリと笑う蓮が見えた気がした。