嘘つきな彼女


担任が指差したのは、窓側の最後列。



隣はこの騒ぎの中で爆睡している茶髪男。



……耳、どうかしてるわ。



「はい」



やけに静かになった教室が気になるけれど、そのまま歩いていく。