嘘つきな彼女


ブツブツ文句を言いながら、東條蓮の席まで歩く。



「あの……東條君」



私が声を掛けると、肩がピクリと動く。



起きてんの?こいつ。



ていうか、何なの。



『東條君』て。



自分で言ってて気持ち悪い。