嘘つきな彼女


「お疲れ様です」


「お疲れ様でした」



裏口の扉を開けると、生温い風が当たる。



タクシー、呼ばなきゃ。



こんな時間だと、終電はとっくに行ってる。



歩いて帰るのはさすがに怖いから、タクシーを呼ぶようにはしてるんだけど……。