そんな私をチラッと見て、すぐに目を逸らされた。 ……意味分かんない。 ぐしゃっとセットされた髪を握ったこいつは、私に向き直って言った。 「家は?」 「は?家?」 「送ってく。お前フラフラだし」 言われてみて、気づいた。 手を握られているおかげで今は立っていられるけど、離されたら速攻倒れる自信がある。