「桃!」


日曜日のお昼過ぎの公園

冷たい空気と柔らかな陽射しの中、直人の声が響いた



「ごめんね、待った?」


「いや。大丈夫だよ」



昨日の夜、直人から連絡があったのだ



「急でごめんな。」



「ううん…」



ちゃんと答えなくてはいけない


あたしの気持ちを。