とりあえず電車をおりた私たち

さっさと歩きだす飛田くんを追いかけ腕を掴んだ




「待って、足見せて?」

保健の先生が怪我をさせたなんて話にならない

状況くらいは確認しなくちゃっ



「いいですよ。大丈夫です。」


ニッコリ笑顔を向けると再び歩きだす飛田くん



「あ、じゃぁ、もし傷あったらこれ使って?」



バッグから取り出した絆創膏をひとつ
飛田くんに差し出した



絆創膏に目をやった彼の足がいきなり止まる




「あ、やっぱり痛む?」


なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになった

サッカーの試合もあるのに・・・




「念のため貰っておきますね」と
飛田くんは目の前の絆創膏をポケットにしまった