—中学二年生、夏 朝から騒がしく蝉が鳴いている。 身体にひっつくTシャツ。 「光!いつまで寝てるのよ!」 いつものように階段下から叫ぶ母さん。 「夏休みぐらいいいじゃん…。」 「朝ご飯片付かないからさっさと食べて!」 「んー…。」 いつもと何も変わらない。 いつも通りの朝だった。