「ねー高梨はさ、好きな人とかいないの?…」


「何急に?」


「ううん。ちょっと聞いてみたかっただけ」


「萩原は?人気あるでしょ。ウチのクラスにも何人か好きな奴いるよ」


「いるけど、きっと告白はできないな…勇気もないしその人は好きな人いると思う」


「そっか…でもスッキリはするんじゃない?あッ本屋ついたよ」


そんなに遅い時間でもないから本屋の中には結構人がいた。

4月だからエアコンも暖房もついていない状態。


「ちょっと先に見てくるからその間参考書見てて」


「うん。分かった。先に見てきて‼」