休憩を終え、正義が事務所へ戻ると、そこにはさえと春海がもう仕事をしていた。



「ただいま~」


何食わぬ顔で、正義は英に言う。



「お疲れ様です」


英はぺこっと、お辞儀をした。
隣にいるさえもにっこり微笑んだ。


そんなさえに少しホッとした正義。



「もぉ~、休憩室で待ってるっていうからさぁ。 行ったらいないじゃん! て思って~」


「え?」


英は正義に聞き返す。
そのトキさえは最悪だと思った。


(それ以上言わないで!)


英に変な誤解はされたくない。 出来る事なら正義の口を封じるために、今すぐ大地震が起きればいいと思った。


「国枝さんとぉ、新人さんが、一緒にお昼を食べよって言ったから~」


「春海ちゃんが言ったの!」


笑顔で即座に弁解するさえ。
しかし英は少し不機嫌になった。


「ふーん・・・」


「そーそー、春ちゃんがぁ~」


(そーそー、じゃ、ねーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!)


さえはブチ切れる寸前。