「おまたせ~。 かってきたよぉ」


「お、ありがとう」


何事もなかったかのように正義は戻ってきた。 そして微妙に潰れた肉まんとたまごサンドを拓也に渡す。


「ごめん~、たまごサンドしかなかったんだぁ~(大ウソ)」


「そうなんだ。 ま、いっか。 ありがと」


(たりめーだろ? 買ってきてやっただけでも感謝しろよ)


次は美紀子にこんぶとツナマヨおにぎりを渡した。


「はい」


「ありがとう」


「僕もツナマヨ買っちゃった。 好きなの一緒だねぇ」


「う、うん」


すると拓也が美紀子に言った。


「え? おにぎりとおにぎりかよ」


「え? なんで? 関口さんだってパンとパンじゃない」


「あ、そっか」


「意味ワカンナイ!」


「だって変な感じがしたんだよ」


「別におにぎり二個は普通ジャン」