トイレから戻ったあと、席に誰もいなかったらどうしよう。


そんなことを心配してた。
戻るのが恐かった。
だからお茶をこぼした跡を、必要以上にトイレットペーパーで拭きまくった。
そうやって、時間を無駄に使ってた。



でもそんなの妄想にすぎない。



「田端さん大丈夫〜?!」



戻ると、皆が笑って自分を出迎えてくれたんだ。