そして由美は首をかしげて拓也に声をかけた。


「関口さん、今日はお弁当?」


「ううん」


「彼女作ってくれないのー?」


「ん? 別れた」


「ウソ?!別れたの?」


会話を聞いていたあかねがと思わず話題にくいついてきた。


「あー、よかった。 先越されたら(結婚のこと)どうしようかと・・・」


「うわ、サイアク。 お前よくそういうこと言えるなぁ」


拓也とあかねが笑って話している姿に、由美はムカッときた。
負け時と会話を自分に向けさせる。