「う~んと・・・」



さえは化粧台の上に置いてある(充電していた)携帯電話を手にとった。 すると1件のメールが入っている。



(あ、英くんかなぁ~? いや、こんな朝からなんだろう・・・)



開いてみると、



(お前かよ・・・)



相手は正義からだった。 かなりうれしくない。



内容


今日デパートいって、あ、もう昨日か。

コップを見に行ってきたんだけどー、ブランドのやつが欲しいなって考えてて、1個3500円のか、4000円のか迷ってる~。 ペアだともっとするしね。 結構高いからさ~、やっぱ自分のでいいや~。



「・・・」



だからなんだ。



「英さんから?」



春海が歯を磨きながら寄ってきた。 



「ううん。 田端さん。 相変わらず意味のわからないメールがきたよ」


「ふ~ん」



そして春海はベッドに座り、かばんから携帯電話をとりだすと、自分もチェックした。



「あ、あたしにも着信がきてる」


「え?!」



さえは笑いながら春海の隣に寄った。



「どれどれ?」


「ホラ」