独身マン

「・・・。 正義さんの言っている事は分かるけどね。 でも、分かってるなら直せるじゃないですか。 全く気付いていない人だっているんだし」


「そーだよね~。 そーなんだけどね~。 あ、でも、なんかこうやって仲良くなった女の子がいても、“もう連絡しないで”とか言われちゃうんだけど。 音信不通になるかさ~」


「・・・。 まー普段、正義さんが女の子とどんな会話をしてるのか聞いたことないからな」


「普通だよ? 普通。 なのに不通になるぅ~。 それ以上進まなくって~」


「・・・」


「あ、でも~。 付き合ってもふられっぱなしだなぁ~」


(てか付き合ったことねーだろ?)



さえに見抜かれている正義。 正義はボロをだしたと思って、いかにも“付き合っていた彼女はいます”と慌ててかぶせたが、余計に虚しい男に思われてしまった。



「それにおばさんには可愛がられるんだよね~。 でも、おばさんに好かれてもね~。 行き遅れ女とは結婚したくないし~。 たまに年食ったへんな奴には好かれるんだぁ」


(ふ~ん。 この人でもそうなんだ)



さえは深く椅子にもたれかかった。



「・・・。 誰だって選ぶ権利はありまよね。 今までの女の子たちだってそうですよ。 みんなに好かれ様とし過ぎじゃないですか? 好きな人は1人に絞った方がいいんじゃない?」


「1人に絞るかぁッ~・・・。 でも仲良くなるくらいさぁ~」


「恋人候補として見るからダメなんだよ」


(う゛、図星だ・・・)



「おばさんに好かれるって事は、人から好かれる要素をもってるってことじゃない? 大丈夫だよ」


「うん。 そ~だね~」



正義は少しグチってスッキリした。