独身マン

「ま~、でも」



正義はさえの目をじっとみながらにやにや話し出した。



「さえちゃんはどっちかっちうと、“妹”って感じだな~」


「はぁー・・・(イヤだし)」


「なんか、控えめって言うかぁ~。 受身な感じジャン? よく、男がお金払うの常識じゃない? とか言う女とかいるけどマジウザイし。 俺、気の強い女だめなんだよね~」


「ふ~ん。 そうなんだ(そのわりには貢君になるとか言ってたくせに)」


「俺さ~。 30までには絶対結婚したいんだよね~。 いき遅れ男にはなりたくねーし。 拓也君みたいに~」


「・・・。 でも拓也さんは自分を磨いてるし、なんかカッコイイじゃないですか。 変に見た目だけおじさんより(アンタみたいに)、自分のことを構って上げれる方が好きですね」


「え? まさかお熱?」


「・・・。 違いますけど」


「でも~。 さえちゃんは若いからそういいきれるんだよ~。 アレ(拓也)はすでに諦めだね。 うん。 ああなりたくないわ」



正義は1人、大きくうなづく。



正義豆知識
その22


ヘコヘコなくせに、やはり大人ぶりたい。





「俺さぁ~。 なんか彼女できないんだよね~。 プライド高いからさぁ~。 傷付けられたくなくて、いっつも自分から身を引くんだよね~」



正義はココアの入ったコップを両手で包み込み、ゆらゆら動くココアを眺めている。


さえはそのとき思う。


きっとこの人は誰かに助けを求めているのかもしれないと。