「なかなか、ボーリングってたのしいねぇ~」


正義はにやにやしながらみんなに言う。


だいたい英に勝ったことが嬉しくてたまらない。



「ん~。 でも、ちょっと、むずかしいな」



春海が表をみながら答えた。


彼女にしては少し落ち込んでいる様子。



「いいって! またいっぱい遊びに来て、拓也さんを抜かそう!」



さえは春海の腕にしがみつき、春海を励ました。


春海はにっこり微笑み、大きくうなづいた。



「うん!」




(そのときは俺もさそってくれ~)


相変わらず心の中だけで語りかける正義。