「そんなの、イヤ!!」

思わず、叫んでしまっていた。

私の声で周りはビックリして、
クラス中が私を見ている。

「イヤ…チョット、夢を…」

私は、真っ赤になって、
周りに頭を下げながら言い訳した。

「サナギ~目ぇ開けたまま寝てんじゃねぇよ!!」

男子からヤジがとぶ。

女の子からはクスクス笑いが漏れる。

そんな中、
羽瑠だけは、笑っていなかった。

私のキモチ気づかれたかも…。

でも、まだ言えない。

私だって、最近自分のキモチに気づいた。

だから、まだ誰にも言えない。

親友の羽瑠でも…。