メンドーをおかけシマス

どっきりから、
ちょっとは離れなれないの?

この男は!

つぎ、私が
助けて欲しい時にこなかったら、
許さないんだからっ!

でも、海斗の言うことにも一理ある。

そうだよね、
祥平ん家に行ったら、
少なくとも今よりは
状況がわかるかもしれない。

「海斗、
もちろん一緒に行ってくれるよね?」

優衣のねだるような甘い声に
どぎまぎしながら、

「あ、あたりまえだろ?」 と 、

海斗はこたえた。

切れたり、甘えたり、
ほんと優衣といると
心がやすまること、ないよな。

慌しくって、
俺のペース乱されっぱなしで。

だけど、 今みたいに
優衣に頼られるのも悪くないよな。

二人は、ならんで祥平の家に向かった。