また新たな1年が始まった。


道路の端で、澄み切った青空を見上げ、みさきは「ふぁー。」っと大きなあくびをする。


みさきは、今年、高校1年生になったのだ。


高校に向かう途中、少しの不安を胸にかかえ、バスへと乗り込む。

しばらくして、
「あれ?この次で降りればいいんだよね…??」

「あっ!よかったぁ。同じ制服の子がいる!」


きっと同じ学校だろうと、安心してまた窓の外をながめた。