駅に着いて驚いた。

まさか、今日雨が降るなんて。
降水確率10%だったじゃん。しかも今日という日に限って折り畳み傘を持ってない。
いつもは必ず持っているのに。



…出ないと思った涙は案外簡単にあふれてきた。



とりあえずヤバい。



私は涙を隠すために屋根のないところへ移動した。
足取りフラフラ。もしかしたら酔っぱらいにでも見えたかもしれない。

やっと、屋根のないところに移動したところで、足が動かなくなった。



ただ、肩を雨で濡らし、涙で頬を濡らした。



街行く人は、私を怪しむ視線はくれたけどそれだけだった。