*Rainy*


カズタカ君といると、今までどれだけ彼氏に甘えてきたかが痛いほどわかる…。

ミドリ君もあの人も、きっといろいろ我慢してくれてたのかな?私のこと…黙って見守ってくれていたのかな?



「…カズタカ君を今日呼んだのは、こういうの全部聞いてもらうため。嫌われちゃうかとも思ったけど、抱え込むよりずっといいから。」



大事だって思う。

だからこそ、いろいろ伝えなきゃいけないんだよ。

伝えたいって思うんだよ。



「シズクさんのこと、嫌いになんかなりません。」



カズタカ君はぎゅっと抱き締めてくれた。…温かい。

寒いとかじゃないけど、人肌って温かいね。