『今平気ですか?』



おそるおそるなのか、自信なさげに弱々しいカズタカ君の声。



「平気だよ。」



不安にかられそれしか言えない。

し、しっかりしないと……。



『…シズクさん、怒ってますか?』

「何、に…対して?」

『……俺?』



イマイチ噛み合わない会話。

カズタカ君は私が怒っていると思ってるの?
メールは見ていないのかな?

送ったのはだいぶ前だけど。



「怒ってないよ。」

『本当に?』

「だってメールしたじゃん。
返事ないし、私はカズタカ君が怒ってるって思ってた。」