洗濯はできないから、部屋の隅々まで掃除機をかけ、クローゼットの中を衣替え。 夏の薄いお洋服が並ぶ。 一段落したし、紅茶を飲みながらテレビを見ようと電源を入れたちょうどその時だった。 そばにあったケータイが鳴る。 この着信メロディはただひとり。 「もしもしっ!?」 『あー…シズクさん?』 …………………カズタカ君。