「いってきまぁーす」

あれから何ヶ月か経ち、私は3年生になった。

受験という苦しい試練が私を待っている。

けど丁度いいかもしれない。

必死に勉強していつの間にか竜兄を忘れてればいいなぁ…。

そんな事を考えながら登校していた。

「あーいりっ♪」

「あ、蓮おはよ!」

なんだなんだ。

ずいぶんとご機嫌だな、蓮よ。

「なんか機嫌良いね?」

「んー?そうかー?♪」

いや、完全にテンション上がりまくってるんだけど。

語尾にオンプマーク付いてるよ?

「絶対テンションおかしいってー!」

「はいはい♪放課後分かるから」

といって私の頭を撫でる。