「ゆう!おはよう♪」

「さーちゃん!おはよう♪」

「今日、なんか暖かくない?」

「ねっ!卒業式までに桜咲かないかぁ~」


ここは、とある田舎街。

今日は、三月一日。

あたしの名前は、如月ゆう(きさらぎ ゆう)。

高校二年生。

隣にいるのは、毎日一緒に登校している佐川沙希(さがわ さき)ちゃん。

通称さーちゃん☆

年齢は、あたしより一つ年上だけど小さいころからの幼馴染でとっても仲良しなんだ♪



「春が近づいてるね♪」
「そうだね!てか、さーちゃんは卒業じゃん!」
「そうだよ~だから、ゆうとこうやって一緒に通えるのも後ちょっとだね。」
「さーちゃんいなくなったら、淋しいよぉ。。」
「なに言ってんの!拓がいるじゃん」
「拓ちゃんは、部活で朝早く行っちゃうから来年はきっと一人だよ~~」



あたしが、わめくように言うとさーちゃんはケラケラ笑ってポンポンあたしの頭をなでてくれた。

さーちゃんは、一人っ子のあたしにとって大事なお姉ちゃん的存在。

さーちゃんも本当の妹のように接してくれる。

そんなさーちゃんの、ホントの兄弟は佐川拓也(さがわ たくや)。

あたしと同じ高校二年生。

ボクシング部エース。

大会で、優勝してしまうほどの腕の持ち主でこの田舎街では、有名人!