「…志穂。」 俺の手元に残った指輪 この指輪が、“E”の記憶に導いてくれる? 「…あのさ、海。」 言いずらそうに、渚は口を開く。 「渚?」 皆が渚に視線を向ける。 渚は一度躊躇するが、自分のポケットからある物を取り出した。 「えっ?」 「渚…それって…。」 渚の手の中にある物…それはーーー 「この指輪と、同じ?」