「…祐介、何か手はあるか?」 愁の言葉に祐介は首を振る。 「星組は動いていたものの、殆ど夾一人で動いていました。 俺達が持っていたとしても、あのノートに書かれた事が全てです。」 っ…クソ! 今俺達がやるべき事は副学を止める事 なのに、その為の証拠も情報も無い… あの実験の資料は三年前、俺が隅々まで見た が、今回の事に関する事は何一つ書かれていない 「…万事休す、か。」 直のその言葉が、部屋に響いた。 『ですから皆さんには、ある記憶を見てもらいます。』