パキ、と音を立てて 床に倒れていたものは折れた。 目の前にある沢山の木片 おそらく、來が愛用していたデスク 「…志穂、stay。」 余りにも悲惨で、俺は膝を着いた。 「…海。」 華が背中を支えてくれる。 …何もかもが破壊された。 志穂が、來が築いてきた全てが… アイツ等は大丈夫か? stayはしぶといからな きっと、志穂も一緒に生きている 「あっ…。」 華の声に顔を上げると、 木片の中から光が見えた。 慌てて皆で掘り起こす。 中から出てきたのは、一台の写真立てと 一つの箱だった。