そう言ったのは、華だった。 「ここで考えてたって仕方無いよ。それより、早く祐介君達の所に行って…安心させてあげたい。」 そうだ こうしてる間にも、アイツ等は危機に晒されているかもしれない 夾が、苦しんでるかもしれない 「あぁ…そうだな。」 なら、俺達は立ち止まって場合じゃない 「行くぞ、学園に。」 皆は決心したように頷く。 華が、空の鍵を回した。 途端に出来る、一つの扉。 …今行くからな 待ってろよ? 俺達は覚悟を決めて 扉の中に足を踏み入れた。