「華?」 俺の声に、華は漸くコッチを向いた。 「あっ…えと、ごめん。」 華は謝っているが、どこか違う所に意識がいっている。 何か考えてる…? 「ごめんはいいから、一体何があったの?」 美優の言葉に華は戸惑いながら話した。 「…部屋に入ったら、知らない人がいて…。空の鍵を盗もうとしてたみたい。」 「「!?」」 空の鍵を!? 「あ、大丈夫。逃がしちゃったけど…空の鍵だけは奪ったから。」