確かに今日少しだけ窓を開けてきた。 けど、風ってこんなに入るもの? 原因は、只一つ 全開になった窓の側に立っていた、スーツ姿の人 ミスマッチな印象の、ニット帽を被りながらーーー 「っ!?あなたは!」 突然風のように素早く私の下に迫る。 私は何とか攻撃を防いだ。 「くっ!」 私は攻撃を振り払って、少し後ろに退く。 「‘葉華’!」