涼太さんは微笑んだ。 「麻里さんも、情報収集…お疲れ様でした。」 麻里さんは目を指で拭った。 「それから、俺達を…支えてくれてありがとう、葉。」 葉はまた照れくさそうに頭を掻く。 皆、言葉では言い尽くせないくらいの『ありがとう』を伝えたくて… 後ろで、悠里と沙雪の嗚咽が聞こえた。 「右京。」 声と共に 麻里さんの暖かい体温に包まれた。