悠里の悲しそうな声が、部屋に響いた。 外の奴等から存在を消せば、ソイツは帰る場所を失う 例え、ソイツが永遠に帰って来なかったとしても… 外の世界は変わらず回り続ける 「“希望への道筋”は、二度と外に帰れない事を示している…?」 帰らなくても、何も起こらないように 「という事は、別に死んでも誰も分からないっつー事だよな?」 「それが妥当だな。」葉はそう吐き捨てた。