「「!?」」 生徒の記憶が消えていた? 「どういうことだ?電話に出たのは生徒の家族だろう?覚えていない筈が無い。」 「でも記憶に無いらしいのよ。これは、涼太と葉も言ってる。」 麻里さんの言葉に、涼太さんと葉は同時に頷く。 「俺達が連絡した所も、家族に能力者はいないって一点張り。」 「因みに、学園の友達は覚えてるみたいだが、外の奴等は家族同様…記憶に無いらしい。」 学園にいる生徒以外から、犠牲者の記憶…存在そのものが消された? 「まるで…帰る場所を失ったみたいだね。」