「ふわぁ~。」



まだまだ肌寒い日々




なのに俺は、いつものベンチで昼寝を試みていた。




「見つけたぞ、右京。」



目を開けると、奏汰が呆れた顔で立っている。



「あぁ、奏汰。おはよう。」


「おはようじゃねぇよ。お前、この季節にこんな所で寝てたら凍死するって!」



大袈裟だ



俺はため息を吐いた。




「いいんだよ、ここは静かで好き。」


「好き嫌いじゃなくて、生死を心配してんだよ!!」