そんな俺に構わずクマさんは次にアッパーを繰り出してくる。 何とか避けて、俺が一目散に走った先 出口に繋がる、ドア。 ヤバいヤバい クマさん強すぎる 能力あるならともかく、あんなの素手で倒すレベルじゃない 喧嘩じゃない、あれ…ボクシング世界王者決定戦並の実力だ 俺はドアに手をかけ、思いっ切り引く。 けど、ガチャと虚しい音を立ててドアは開いてくれない。 「は!?鍵?」 鍵かかってるっつーのかよ! 「まさか…閉じこめられてる?」 瞬間、クマさんの左手が向かってきた。