「仲間の、印…。」


俺は樹につけられた×印に触れる。



もう印は、緑色の光を纏っていなかった。




…親父の過去に、あんな事があったなんて





どうりで、俺達は今まで祖父母を見たことが無い訳だ





「にしても、親父さんは本当にお前等にソックリだな。」



「「は?」」



どこがだよ?




直は頭の後ろで腕を組み、笑いながら言った。




「他人と正面から向き合う所とかさ…。

なんか、右京さんが二つに分かれたみたいだ。」