包丁を持っていた男の人が周りをキョロキョロと見渡す。 「俺、何してたんだっけ?」 「えっ?」 周りの皆も唖然とする。 だって、今までの人と全く性格が違う… 「は?何で俺包丁なんか…!?」 男の人はまだ状況が理解出来ないみたいだ。 まるで、さっきまでの記憶が無いみたいに… 「な、何で…ーーー?」 私は男の人から手を離す。 手を広げると、そこにはドコからか現れた黒色の小石。