「やっぱりここか。」 風が気持ちいい、寮の屋根の上 陸斗は星から目を逸らし、驚いた顔をして俺を見た。 「俺も昔さ、逃げ出したい時とかによくここに来てたんだ。」 俺は陸斗の隣に座る。 陸斗は俯いていた。 ーーー貴方と似てるものーーー 「俺さ、親が居ないんだ。」