「あ?」延原は俺を睨む。 さすがにヤンキーだけあって、迫力はあった。 「今コイツは死んだ瞳してるかもしんねーけど、コイツは学園に来たばっかなんだ。 いきなり環境が変わって、まだ整理がついてないだけ。 陸斗の事何も知らねーくせに分かったような事言ってんじゃじゃねぇよ!」 この時陸斗の瞳に少しだけ光が籠もった事なんて 誰も知らない。 延原は舌打ちをついて、俺の方にゆっくり近付いてくる。 真ん前に来たかと思ったら 指から現れた棘を、俺の首スレスレに当てた。