「…ここだ!」


俺達が辿り着いた場所



そこは、中庭でも隅の方に存在する、樹齢何年か分からない大きな木だった。




「うっわ…いつ見てもでっけ~。」


「私達が卒業してからも、少し大きくなったんじゃないかしら?」



太くて大きい樹



まるでト●ロ




「反応はどこだ?」


「この樹からなんだけど…もしかして裏側とか?」




俺達は裏側に回ってみる。




「あった!緑色の光!」



そこには、緑色に光った×印の傷



「…これは何を意味すんだろうな。」

「とりあえず、記憶を見たら分かるだろ。渚!」



渚は頷き、俺達は同時に印に触れた。