オッサンは漸く気付いたらしい。 自分の両手が、凍りついている事をーーー 「な!」 「オッサンの能力は手に込める事で発動する。なら、手を防げば終わりだろ?」 何もかもが同じだった。 あの時と、全く 「悪いなオッサン、少し眠ってろ。ーー‘凛氷’!」 オッサンが、ピキーーっと音を立てて凍りついた。